令和3年度全国学力・学習状況調査の結果について

更新日:2022年03月31日

令和3年5月に実施された「全国学力・学習状況調査」の鳴沢村の状況をお知らせいたします。

文部科学省は、本年5月、義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、児童が身に付ける課題を検証し、その改善を図ることを目的に、小学6年生を対象として、全国学力・学習状況調査を実施しました。
調査により測定できるのは学力の特定の一部分、学校における教育活動の一側面であり、児童一人一人の総合的な学力や学校の教育力が明らかになるわけではありませんが、教育委員会としては、この結果を最大限活用し、学力向上につなげることができるような指導方法や授業改善に取り組むよう、学校に指導していきます。

1.学習状況について(鳴沢小学校と全国・山梨県との平均正答率の比較)

学習状況一覧

平均正答率(%)

問題種別 国語 算数
全国平均 64.7% 70.2%
県平均 63% 68%
鳴沢小評価 全国平均と同程度 全国平均とをやや下回る

比較評価は、県義務教育課資料により全国平均と比較して±5ポイントを基準とし、統計上の誤差の範囲と考える±5ポイントの範囲を超えないため同程度と表記。

今年度は、理科は行わず、国語と算数を実施。知識問題・活用問題と分かれていない。

2.学力調査結果からわかった学習面の良い点と課題点

国語

良い点
  • 「資料を用いた目的を理解する」「目的に応じ必要な情報を見つける」など「読解力」は比較的できている。
課題点
  • 「スピーチの構成を考える」「文章構成や展開を考えてまとめる」など「表現力」については課題が見られる。

 算数

良い点
  • 「グラフの読み取り」「図形の構成」問題は比較的理解できている。
課題点
  • 「四則計算の混合問題」「式の意味を記述」「求め方の記述」等、説明する記述問題に課題が見られる。

3.生活状況調査結果からわかった生活面の良い点と課題点

良い点   

  • 国語や算数の勉強は大切だと考えているという回答が多い。。
  • 国語や算数の授業で学習したことは、将来、社会に出たときに役立つと考えているという回答が多い。。
  • 算数の授業内容はよくわかるという回答が多い。。
  • 5年生までに受けた授業で、コンピュータなどのICTを月1回以上使用したという回答が多い。。
  • ICT機器を友達との意見を交換したり調べたりする活動を週に1回以上したという回答が多い。。
  • 同じ時刻に起きている。寝ているという回答が多い。。
  • 学校に行くのは楽しいという回答が多い。。
  • 家で自分で計画を立てて勉強しているという回答が多い。。(学校の授業の予習や復習を含む)
  • 人が困っているときは、遊んで助けているという回答が多い。。
  • いじめはどんな理由があってもいけないと思うという回答が多い。。
  • 人の役に立つ人間になりたいという回答が多い。。
  • 地域や社会をよくするために何をすべきかを考えることがあるという回答が多い。。

課題点 

  • 新型コロナウイルスの感染拡大で休校していた期間中、勉強について不安を感じているという回答が多い。
  • 朝食を毎日食べているという回答が少ない。
  • 難しいことでも、失敗を恐れないで挑戦しているという回答が少ない。
  • 自分にはよいところがあると思っているという回答が少ない。
  • 将来の夢を持っているという回答が少ない。
  • 自分の思っていることや感じていることをきちんと言葉で表すことができると思っているという回答が少ない。

4.保護者の皆さんにお伝えしたいこと

鳴沢村では、行き届いたきめ細かな指導ができるように、村負担の教諭を配置したり、給食費の無償化をはじめ、スキー・スケート教室等の校外活動費の全額補助をしたりするなど、保護者負担の軽減・教育環境の整備に努めています。
この調査は6学年を対象に行われていますが、1学年から積み重ねてきた学力としての結果であるため、全学年において児童に定着を図っておかなければならない内容について考察し、授業改善に生かしていく必要があります。
そこで、学力向上を図るために、学校においては次の点を目標に取り組んでもらいます。

  1. やまなしスタンダードを意識した授業づくりを進めながら「わかる授業」を創造するとともに、学びのサイクル改善事業(4年生以上)の単元評価テストから単元の狙いを意識した授業を進める。
  2. 村単教諭と連携しながら、子供の特性や達成状況を細かく見取りながら指導支援していく。昨年度に引き続き、希望者による放課後の補習を週2日行っている。また、長期休業中にも「フォローアップ学習」として希望者による個別学習を設定している。
  3. 昨年に引き続き、朝学習の時間使って、復習や基礎学力の補充にあてる。
  4. 3年目を迎える「自主学習ノート」の取り組みを、各家庭と連携しながら一層の充実を図る。(一冊ノートが終わる度に校長からの励ましの言葉とシールをもらい、スタンプラリーにしている。)
  5. 教科学習が好きになる課題の設定や取り組みを工夫していく。

この記事に関するお問い合わせ先

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〒401‐0398 山梨県南都留郡鳴沢村1575
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