鳴沢村自殺対策推進計画

更新日:2024年05月30日

我が国の自殺対策は、平成18年に自殺対策基本法が制定されて以降、大きく前進しました。それまで「個人の問題」と認識されがちであった自殺は広く「社会の問題」と認識されるようになり、国を挙げて自殺対策を総合的に推進した結果、自殺者数は3万人台から2万人台に減少するなど、着実に成果を上げています。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等で、状況に変化が生じています。男性、特に中高年男性が自殺者数の大きな割合を占める状況は変わっていませんが、令和2年には自殺の要因となり得る様々な問題が悪化したことなどにより、特に女性や小中高生の自殺者数が著しく増加し、総数においては11 年ぶりに前年を上回りました。令和4年には男性の自殺者数も13年ぶりに増加し、小中高生の自殺者数は過去最多となっています。我が国の自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺 による死亡率)は、依然として、G7諸国の中で最も高く、自殺者数も毎年2万人を超える水準で推移していることからも、非常事態はいまだ続いていると言わざるを得ません。

自殺対策基本法は、「誰も自殺に追い込まれることのない社会」の実現を目指して自殺対策を更に総合的かつ効果的に推進するため、施行から10年の節目に当たる平成28年に同法の改正があり、その示す基本的な方向は変わらないものの自殺対策のより一層の推進 と、より具体的・実効的な計画の必要性が示されました。

山梨県においては、平成28年4月、全国で初めての議員提案による「山梨県自殺対策に関する条例」が制定されました。また、2020年以降も引き続き総合的な自殺対策を推進するため、条例の趣旨を踏まえ、第2期山梨県自殺対策推進計画を策定し、市町村や関係機関、民間団体などと連携・協力し対策を講じていくこととしています。

 

本村においても、国の自殺総合対策大綱や県の計画等を踏まえ、誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指し、第2期鳴沢村自殺対策推進計画を策定します。

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