令和4年第1回鳴沢村議会定例会審議結果2

国内の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあり、持ち直しの動きが続いているものの、厳しい状況であります。先行きについては、感染症対策を万全に期し、経済社会活動を継続していく中で持ち直していくことが期待されます。

地方自治体を取り巻く環境も少子高齢化の進行をはじめとする多様な課題が山積みされているところであります。

当村においては、村税収入について、新型コロナウイルス感染症が及ぼす社会・経済活動への影響は不透明であるものの、事業者向けの軽減措置の終了に伴い固定資産税の増が見込まれることや村民税、法人村民税などが増加する見込みであることから、前年度と比較して約1割の増収が見込まれます。また、地方交付税については、令和4年度の国の地方財政計画においても、前年度と同水準を確保するとされていますが、将来的には徐々に減少することが推測されています。

一方、歳出面では、社会保障費の増加、公共施設の老朽化による維持補修費の増加等により、今後、財政が硬直化することが懸念されます。

このような財政状況の中、より一層の財源確保がもとめられるところであり、不急の支出を抑え、新型コロナ対策に備えるとともに、可能な限り、国・県支出金などの特定財源を積極的に確保したうえでの予算編成を行いました。また、ふるさと応援寄附基金を活用し、各種事業へ充当を行いました。

主な歳出は、村道の舗装打換え工事などを行う村道改良事業5756万円、新型コロナウイルスワクチン予防接種事業、4507万1千円、くらし応援商品券を村民一人につき、1万円分配布するくらし応援商品券発行事業3356万2千円、保育ICT化の一環としてシステム導入を行う保育所運営事業、3215万6千円、小学校給食の安定供給のため業務委託を行う学校給食運営事業2920万2千円、電気自動車急速充電器入替工事などを行う道の駅なるさわ運営事業1933万4千円、などを計上しております。

歳入は、村税7億9071万1千円、特別交付税を含む地方交付税6億3011万5千円、国庫支出金1億8902万6千円、県支出金1億1286万3千円などを見込んでおります。

なお、今年度は歳入不足が見込まれないことから財政調整基金からの繰り入れは行いません。

各特別会計については、歳入歳出合計が9億883万7千円で、前年度比4.8％、4179万9千円の増となっております。

引き続き、歳入の確保及び歳出の節減・合理化に努め、健全で安定的な財政運営に努めていきます。

議案第14号 令和4年度鳴沢村一般会計予算

（予算等の金額の表記は、全て万円未満四捨五入となっております。）

原案可決

予算総額 21億1447万円（対前年度比1.5％、3177万円増）

議案第15号 令和4年度鳴沢村国民健康保険特別会計予算

原案可決

予算総額 4億333万円（対前年度比0.5％、213万円減）

議案第16号 令和4年度鳴沢村簡易水道事業特別会計予算

原案可決

予算総額 1億1308万円（対前年度比19.3％、1829万円増）

議案第17号 令和4年度鳴沢村介護保険特別会計予算

原案可決

予算総額 3億3741万円（対前年度比7.3％、2310万円増）

議案第18号 令和4年度鳴沢村介護予防支援事業特別会計予算

原案可決

予算総額 99万円（対前年度比 26.3％、277万円減）

議案第19号 令和4年度鳴沢村後期高齢者医療特別会計予算

原案可決

予算総額 5403万円（対前年度比10.9％、529万円増）