クマについて

ツキノワグマは春先に冬眠から目覚め、活動を開始し、特に春先は食料を求めてクマの活動がより活発になっていることから、細心の注意が必要です。

また、日本国内において、近年生息数が減少傾向にあるとされ、環境庁が平成3年に公表した「日本の絶滅のおそれのある野生動物―日本版レッドデータブック」において、ツキノワグマの5つの地域個体群を「絶滅のおそれのある地域個体群」に掲載されて以降、現在では西日本の10県で環境大臣により狩猟による捕獲が禁止されています。

山梨県においても「第5期山梨県ツキノワグマ保護管理指針(令和4年3月策定 山梨県)」で、個体数が減少しているため保護を図るものとし、ツキノワグマの地域個体群の将来にわたっての存続と、人間とのあつれきの軽減を両立するとしております。

クマの性質

・クマは基本的には人を避ける動物
・鼻と耳が良い
・学習能力が高い
・足が速く、木登りがうまい
・なわばりがなく、行動範囲が広い

クマと出会わないために(対策・予防)

・山梨県の出没マップなどを確認し、目撃・出没情報のあった場所は避け、入山時などは通行者の多い登山道を利用しましょう。

・クマの活動が活発になる早朝、夕方は、特に注意し、入山などは避けましょう。

・クマ鈴や笛、ラジオなど音の出るものを携帯し、自分の存在をクマに知らせましょう。

・弁当の食べ残しやジュースの空き容器などはクマを引き寄せますので、食品ゴミは必ず持ち帰りましょう。


<クマに出会ってしまったら>

・まずは落ち着くことが重要です。

・子グマを見つけたら親グマが近くにいる可能性があり危険ですので、すぐにその場を離れましょう。

・距離が離れている場合、ゆっくりと静かに立ち去りましょう。

・距離が近い場合、クマがパニックになり突発的な攻撃をする可能性があるため、刺激しないことを第一に、走ったり大声を出したり石を投げたりせず、クマから目を離さずにゆっくりと静かに後退しましょう。

・クマが威嚇してきたら、クマ自身が怖がっており、すぐに襲ってくるわけではないので、可能ならゆっくり後ずさりして離れましょう。

 

<クマを寄せ付けないために>


・誘引物(廃棄農作物、放置果樹、生ゴミなど)の除去
クマは行動範囲が広く、鋭い嗅覚を持っているため、放置された廃棄農作物・残飯などは、遠く離れた所で生活しているクマを人里へ引き寄せます。ペットフード、ぬか漬けなどの発酵食品、ペンキ、ガソリンなどの匂いの強いものを屋外に置かず、物置などの屋内に保管しましょう。


・農耕地への電気柵等の設置と管理


・人間の生活域(住宅地・農地など)とクマの生息地(山林など)の間に位置するヤブや耕作放棄地(緩衝帯)の整備(クマの集落周辺への侵入や一時的な定着を防止するため。シカやイノシシ等の対策にもなります。)

クマの目撃情報

以下のとおり、クマの目撃情報がありましたのでご注意ください。

また、クマを見かけた際は身の安全を確保したうえで、目撃日時・場所・頭数・体長など、目撃した時の状況を鳴沢村役場振興課(0555-85-3083)までご連絡ください。

 

日 時:令和7年6月25日(水曜日) 午後7時15分頃

目撃場所:鳴沢ゴルフクラブ付近

頭 数:1頭

体 長:0.5m

 

日 時:令和7年6月14日(土曜日) 午前10時頃

目撃場所:ふじざくら高原別荘地(3次) 及び 京王2次別荘地付近

頭 数:2頭

体 長:0.5m、1m

 

日 時:令和7年6月13日(金曜日) 午前9時30分頃

目撃場所:ふじざくら高原別荘地(6次)

頭 数:1頭

体 長:0.5m

 

日 時:令和7年6月10日(火曜日) 午前10時30分頃

目撃場所:京王1次別荘地内 及び 丸紅別荘地内

頭 数:1頭

体 長:0.5m

山梨県ツキノワグマ出没マップ

この記事に関するお問い合わせ先

振興課
〒401‐0398 山梨県南都留郡鳴沢村1575
電話番号:0555-85-3083
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