令和6年度全国学力・学習状況調査の結果について

更新日:2024年10月30日

令和6年4月に実施された「全国学力・学習状況調査」の鳴沢村の状況をお知らせいたします。

文部科学省は、本年4月、義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、児童が身に付ける課題を検証し、その改善を図ることを目的に、小学6年生を対象として、全国学力・学習状況調査を実施しました。
調査により測定できるのは学力の特定の一部分、学校における教育活動の一側面であり、児童一人一人の総合的な学力や学校の教育力が明らかになるわけではありませんが、教育委員会としては、この結果を最大限活用し、学力向上につなげることができるような指導方法や授業改善に取り組むよう、学校に指導していきます。

1.学習状況について(鳴沢小学校と全国・山梨県との平均正答率の比較)

学習状況一覧

平均正答率(%)

問題種別 国語 算数
全国平均 67.7% 63.4%
県平均 68% 62%
鳴沢小評価 全国平均と同程度 全国平均と同程度

比較評価は、県義務教育課資料により全国平均と比較して±5ポイントを基準とし、統計上の誤差の範囲と考える±5ポイントの範囲を超えないため同程度と表記。

今年度は、理科は行わず、国語と算数を実施。知識問題・活用問題と分かれていない。

2.学力調査結果からわかった学習面の良い点と課題点

国語

良い点
  • 目的や意図に応じて集めた材料の分析、図による理解、自分の考えの書き表し方を工夫する問題は正答率が高かった。
  • 漢字を正しく使うこと、読書に関する問題については、正答率も無解答率も高かった。
課題点
  • 登場人物の相互理解や心情などについて描写を基に捉える問題や物語を読んで心に残ったところ、その理由を記述する問題に課題がみられた。

 算数

良い点
  • 「数と計算」に関する問題は比較的理解できている。
課題点
  • 「速さの意味についての理解」「折れ線グラフから言葉と数を使って記述する」問題に課題がみられた。

3.生活状況調査結果からわかった生活面の良い点と課題点

良い点   

  • 生活面の質問(朝食・起床・就寝)や学校生活の質問(楽しい・友人関係)については肯定的な結果がでている。

課題点 

  • 「自分のよいところ」についての質問では、県や全国に比べ、自己肯定感が低い傾向にあった。児童が自信を持てるよう、学校生活の中で(学習面・生活面)で褒めて伸ばしていくことが必要。
  • 学校の授業時間以外、休日の学習時間について、鳴沢小児童は、1日当たり1時間~2時間の児童が多い。家庭での学習の取り組みは、定着しているようなので、課題や自学などの内容が質の高い学習なるように啓発を行う。。

4.保護者の皆さんにお伝えしたいこと

鳴沢村では、行き届いたきめ細かな指導ができるように、村負担の教諭を配置したり、給食費の無償化をはじめ、スキー・スケート教室等の校外活動費の全額補助をしたりするなど、保護者負担の軽減・教育環境の整備に努めています。
この調査は6学年を対象に行われていますが、1学年から積み重ねてきた学力としての結果であるため、全学年において児童に定着を図っておかなければならない内容について考察し、授業改善に生かしていく必要があります。
そこで、学力向上を図るために、学校においては次の点を目標に取り組んでもらいます。

  1. 「個別進度学習」が有効かつ、必要と考え、積極的にタブレット等を活かした学習を取り組んでいく。
  2. 村単教諭と連携しながら、子供の特性や達成状況を細かく見取りながら指導支援していく。昨年度に引き続き、希望者による放課後の補習を週2日行っている。また、長期休業中にも「フォローアップ学習」として希望者による個別学習を設定している。
  3. 朝学習の時間使って、復習や基礎学力の補充にあてる。
  4. 「自主学習ノート」の取り組みを、各家庭と連携しながら一層の充実を図る。(一冊ノートが終わる度に校長からの励ましの言葉とシールをもらい、スタンプラリーにしている。)
  5. 教科学習が好きになる課題の設定や取り組みを工夫していく。

この記事に関するお問い合わせ先

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〒401‐0398 山梨県南都留郡鳴沢村1575
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